純喫茶ウミボウズ

いつ来ても他にお客がいない喫茶店へようこそ。

カウンターチェア 今更の自己紹介など

いらっしゃいませ・・・。

 

ああ!お久しぶりです。ずいぶん来てくれなかったじゃないですか。

 

え!?そもそも店が開いてなかった!?

 

ゲフン・・・。そうですね。全くもってその通りです。返す言葉もございません。

でも、店を開くのって想像以上に面倒なものなのです。今日だって気紛れサンドイッチの消費期限がギリギリでなければ絶対に開店なんか・・・。

 

はい?ああ、気紛れサンドイッチですね。

 

ありがとうござ・・えっ!?いらない!?そういうことはさきに言って下さいよ。

え?さきっていつだ?ははは、まったく、この人は

 

 

ああ言えばこう言う!!

 

はい!これ、いつものコーヒー!

どうぞお好きな椅子にお座り下さればいいでしょ!!

いい加減にして下さいよ、ほんとうに。

今日は大切な自己紹介の日なんですから。

 

ん?・・・どうしたんですか?そんなシステムがあったとは知らなかった?

まあ、今作りましたからね・・・。

なんですか、その乾いた笑いは。だって嫌じゃないですか?こんなどこの馬の骨ともわからない人間の話を長々と聞くのは。せめてどんな素性の人間なのか、知りたいと思うのは当然じゃありませんか。そうですよね。

 

 

では、そこの不味そうにコーヒーを飲んでいる馬の骨!名をなのれ!

 

 

はいはいはいはいごめんなさいって。帰らないで下さいよ。

私から自己紹介させていただきますから。

 

 

私の名前は海坊主です。

 

「かいぼう つかさ」と申します。

この名前、ほぼ確実に「うみぼうず」と読まれてしまうのが悲しいところです。

正しく読んでいただくのはとっくにあきらめましたので「かいぼう」でも「うみぼうず」でもお好きな呼び方でどうぞ。

 

坊主頭にしてサングラスをかけると、某なつかしアニメの人気キャラに似ているという噂も聞きますが、それは私の名前とは全くなんの関係もございませんので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

出身は日本の秘境です。

 

群馬特別県(英語:Union of Gunma Socialist Republics)出身です。一部では群馬特別県の出入りにはパスポートが必要などというデマが流れているようですが、決してそんなことはありません。まだ必要ではないです。

モンスターハンターG(グンマ)

のモデルにもなった県であり、実際に個性的すぎるG級モンスター(県民)が多数生息しています。

 

そんな群馬県の中でも私が生まれ育ったのは労働者階級の町いや、村と言った方がいいような地域でした。まさに文化不毛の地で

 

町一番の文化施設TSUTAYA

 

であると言えばご理解いただけるでしょうか。その「文化施設」も私が成人してからだいぶ経って出来たように記憶しています。

 

文化不毛の地とは言え、決して過疎が進んだ山村と言うわけではなく、名前を言えば誰もが知っているような大手製造業各社の巨大な工場に取り囲まれたような地区であり、若く血気にはやった労働者達が多く生活していたので、旺盛な消費需要があったはずなのですが、その需要はどうやら全て

 

「飲む・打つ・買う」に集中

 

していました。事実、休日の大人達の遊びと言えばパチンコでした。映画館どころか大きな書店すらない町内には、宇宙船のように光り輝くパチンコ店が異常な密度で林立しており、休日には朝から製造業各社の作業着姿でパチンコを打つ大人達が充満していました。彼らは平日、ヘトヘトになるまで機械の前で単調な作業を繰り返し、休日になると場所を変えて同じように機械の前に一日中座っていて飽きないのかなと、当時の私は思っていました。

 

後に自分も、この同じ地区でゴリゴリの期間労働者をすることになるのですが、肉体労働者を経験してみてパチンコが流行る理由がよくわかりました。人間は知的労働よりも単調でミスが許されない長時間の肉体労働の方が疲弊します。これは本当に心身共にボロボロにします。そしてボロボロになってもできることと言えば、そう、椅子に座ってレバーを回すことくらいです。その際、居眠りしてしまわないように、大きな音がなっていたりすると助かります。出来たら時々強い光なんかで視覚も刺激してほしい。あとお金、その上お金が儲かるなんて夢のような話、あるわけな・・・

 

パチンコあるじゃん!!

 

幸か不幸か私は博才が皆無だったため、初めてのパチンコで何時間座っても台がピカリとも光らず、故障してんじゃないかと思うほど音もならなかったのでパチンコの沼にハマることはありませんでしたが・・・でも、あれ!?ビギナーズラックってあるんじゃなかったんでしたっけ・・・あれ!?

 

さて、博打を打ったら酒を飲んで女を買うのが世界の常識と言われておりますが、この地区も例外ではなく、他の文化は原始時代からほぼ進歩していないにも関わらずフウゾク文化だけは全国区でした。隣の市に当時有名な深夜番組で取り上げられるほど巨大な歓楽街があったからです。どのくらいの規模かと言うと、学生時代に新宿歌舞伎町に遊びに行ったら「あれ!?世界的に有名な歌舞伎町ってこんなに小ちゃいの!?」って思いました。

 

夕方ともなれば、そんな巨大な歓楽街にパチンコで勝ったあぶく銭を持った労働者、負けてヤケになった労働者、その他生まれつきヤケクソな労働者などがひしめきます。つまり皆集まります。家でもお酒は飲めるし、女の子と話すったってどうせ内容の無い会話しかしないのだから、綺麗なマネキンにでも話しかけた方が安上がりだと思うのですが、何故か皆大金を使いたがります。これに関しては期間労働者を経験した今でも理解できません。

 

一度、鬱で苦しんでいるときに知人に連れられて初めてキャバクラに行ったことがあったのですが、最悪の経験でした。いくら世間知らずの私でも、ブサイクで貧乏な非正規労働者が初めてのキャバクラで彼女ゲットとか、そんな奇跡が起こるとは考えておらず、接客のプロのトークで癒されようというのが主目的でした。しかし、まあなんというか・・・・・・・。あれほどつまらない会話をしたのは後にも先にもあの時が最後のような気がします。あれは下心と安いアルコールで認知機能が思いっきり低下した状態でないと楽しめない遊びだということはよく分かりました。

 

そんな、労働者の町に先祖代々住んでおりながら、なぜかずっと自営で第一次産業を営み続けている一族の元に私は生まれ堕とされました。小さな頃から全く落ち着きがなく、そのくせ妙に核心を突いた屁理屈をこねるガキだったそうです。口癖は「つまんない」で、大人が遊んでやろうとすると謎の理由ですぐパニックを起こし、ひきつけを起こすほど泣き叫んだそうです。人から触られることを嫌がり、極端なこだわりがいくつもあり、自分1人の世界に閉じ籠ることが大好きでだったそうです。

 

私はASDADHD併発型の発達障害者です。自分で言うのもなんですが高機能発達障害者です。気になる方はプロフィールの学歴をご参照ください。と言っても自慢がしたいわけではなく

 

地元での18年間

 

がどんなものであったかを皆さんに説明するためです。先ほどの 幼少時代の話はすべて親、あるいは親類から伝え聞いた話ですが、そもそも私は27歳以前の記憶が非常に曖昧なのです。特に18歳までの記憶はほとんど断片的なものしかありません。それもいまだにフラッシュバックするような悪夢のような記憶ばかりです。私の記憶力がお粗末なのか、地元での18年間が悲惨なものだったか、どちらが原因かはよくわかりませんが、地元が今すぐ地図上から消し飛んだら心がスッキリする予感はあります。

 

一般に高機能発達障害者は学生生活をしている限り(学業成績優秀なので)障害者であると気づかれない傾向があると言われています。つまり本人がどんなに生き辛さを訴えていたり、奇行を繰り返していても「頭のいいやつは変わってる」の一言で済まされてしまうということです。地元での私がまさにこれでした。どんなに学業成績が優秀でも基本的に奇行を繰り返すキモイ奴なので友人なんてめったにできませんし、できても短期間で関係が不可逆的に破綻しました。もちろん常に仲間外れでしたし、当然のようにイジメも受けました。

 

客観的に見れば、あまり幸せな子供時代とは言えませんが、それでも当時の私は人生に何の疑問も持たずに生きていられました。中学校を卒業するまでは勉強なんてしないで1人でTVゲームをしていても他の生徒より圧倒的に勉強ができたので、なんとか自己肯定感を保つことができたのです。

 

親や教師達も、私の障害には全く気づきませんでした。当時のあの地域で発達障害という言葉を知っている人がいたかすらも疑問です。ましてや高機能発達障害児なんて気づかれる方が奇跡だったのかもしれません。しかし、もしもあの時点で誰かに指摘を受けたとして、私が自分の障害を素直に認めたかは疑問です。これは私の実感ですが、大抵の発達障害者が自分の障害を認めるのは

 

「もうダメだ」を経験してからです。

 

あらゆることから逃げて逃げて、言い訳を繰り返して、人をごまかして自分すらも騙し続けて、それでもとうとう追い込まれて「もうダメだ」と認めるのです。自分は特別な人間などではなく欠陥品なのだということを受け入れるのです。ある意味、そこからが発達障害者の本当の人生の始まりだとも言えるのですが・・・。 

 

高校へ進学した私は人生で初の挫折を味わうことになります。

 

中学までの勉強が楽勝すぎた私は地元でも有名な進学校に勇んで入学いたしました。当時、手塚治虫の『ブラックジャック』にハマっていたこともあり夢は天才外科医でした。本当に世界を舐めきっており、勘違いのレベルだけで言えばすでに歴史に名を遺す天才レベルだったことは確かです。当時の私がどんな人間を目指していたかと言うと

 

「人にへこへこ頭を下げて誰にでもできるクダらない仕事なんかするものか。札束を積まれて土下座して頼まれて仕事をするような人間に俺はなる。間違ってもサラリーマンになんか絶対にならない。サラリーマンになるくらいなら自害する」

 

という感じです。ほんと、やめてくれというしかありません。これでは今の私は何度自害しないといけないかわかりません。

 

しかし、そんな高く高く伸びきった私の鼻も、高校に入学して一週間としないうちにグチャグチャのミンチにされることになります。この高校は大学入試における数学の得点力が高いことで有名だったのですが、中学校までの私の得意科目もまさにこの数学でした。自分は天才だと信じていた私は、この高校でもすぐにトップクラスの成績をとり、ゆくゆくは東大に、いやハーバード大学医学部に入学するものだと半ば本気で信じていました。ところが・・・。

 

学校が始まって最初の数学の授業で、私はつまずきました。

もう何がわからないかもわからないという、その後の人生で何度も味わうことになる地獄の、これが初体験でした。わからないのも当然で、この日の授業ではなんと教科書が50ページも進んでしまったのです。とはいえ、これは予告されていたことでした。春休みの宿題として、数学の教科書を50ページ進めておくことと通達がなされていたのですが、私はまさか最初の授業で全部やってしまうとは思ってもおらず、宿題のことなど綺麗サッパリ忘れて春休みを謳歌してしまっていたのです。

 

この遅れは致命的でした。その後の授業も猛烈なペースで進み、内容の難解さも中学までの数学とは次元が違いました。私も必死に遅れを取り戻そうとしましたが、差は縮むどころかどんどん開いていきました。こうなると、焦る心が空回りするばかりで勉強の内容など、全く頭に入りませんでした。一番得意な数学がこのザマなのです、他の教科は推して知るべしです。私の心が折れるまでに半年もかかりませんでした。

 

自分は頭の良さで生きていくと思っていたのです。周りの人間にどんなに仲間外れにされても、勉強が得意だということを心の拠り所にして生きてきたのです。私の自己肯定感は唯一の根拠を失ってしまいました。

 

そして私は鬱病にかかりました。

 

初めての鬱病。その時私はこの病の名前すら知りませんでした・・・。このお話はまた今度にしましょう。とても長い話になりますので。

 

私にとって高校時代は人生でワースト3に入る時代です。多くの人にとって高校時代は青春時代であり、最良の時期の1つだと思います。ですが、私にとって高校の思い出といえば、うつむいて授業が終わるのを必死に待っていたことくらいです。あの3年間が人生から綺麗になくなればどんなに幸せかわかりません。実際、3年間通っても勉強の内容はほとんど頭に入っていませんでした。その後の2年間の浪人生活で

 

「高校の勉強って、こんなことやってたのか!!!」

 

と驚いたくらいです。さて、先ほども言ったように高校卒業後、私は東京の予備校の寮に入って2年間の浪人生活を送ることになります。まだまだ自分の発達障害には気づけませんが

 

ここら辺の時期からとっておきの面白エピソードが・・・。

 

おっと、もうこんな時間じゃありませんか。

 

閉店時間を30分も過ぎってしまっていましたね。

 

続きはまたいつか、気が向いたらお話します。もう私がどんな人間か十分にわかったんじゃないですか?

 

え?お客様の自己紹介がまだでしたか・・・。

 

大切なことを忘れていました。よくあることなんですけどね。

 

お時間大丈夫でしたらコーヒーをもう一杯飲みながらお話していただけませんか?もちろん店からの奢りです。

 

 え?私がいま持っているこの容器ですか?これはコーヒー豆の容器ですよ。

 

え?いつものインスタントコーヒーじゃないのかって?

 

ああ、これはお客様になんかお出しできないもので・・・私が自分で飲む用のちゃんとしたコーヒー豆ですよ。これをこちらの、こだわりのイタリア製コーヒーメーカーで淹れて飲むのが閉店後の楽しみ・・・

 

やめて!コーヒーメーカーを蹴らないで!

 

 

またのご来店を心よりお待ちしております。

店主 海坊主

 

 

 

※因みに本日お客様がお座りになっていた椅子は「カウンターチェア」と申しまして、背もたれがない足が一本の、いわゆる「ラーメン屋のイス」です。広く世界中で愛されている傑作椅子の一つです。え?餃子の匂いがズボンについた?当店は本格志向をポリシーにしておりまして、そういった細部のリアリティーにも一切のぬかりはございません。はい!!ありがとうございます!!え?聞こえな・・ありがとうございます!!!

電気椅子 お客様、もしかして・・・。

いらっしゃいませ。

 

ああ、またあなたですか!

またご来店して下さって、まことにありがとうございます。

前回は本当に申し訳ございませんでした。

なんだか追い出すような形で、ゆっくりと寛いででいただくこともできず。

当店の唯一の取り柄は、ダメ人間でも世間様に負い目を感じずにリラックスできることなのに。

 

・・・いえ、あなたがダメ人間だとは申しておりません!

 

本当にね、こんな元旦からお一人様でご来店下さってね。

 

お客様もしかして・・・やはりダメにん・・

 

ま、まって下さい!前回に引き続き帰ろうとしないで下さい。

今日は特別に、暖炉に火まで入れて雰囲気出してるんですから!

え!?正月!?門松!?鏡餅!?

何それ、わかんない。ここ喫茶店だから。

 

CAFEだから。

 

なんか反応して下さいよ。その・・・

い、祝うという気持ちが大切なんですよ。形式よりも。

 

仕方がない。とっておきのお話をしちゃいましょう。

いいですか。『エレキング』という漫画で、人生は毎日が特別という話が

ありまして、なぜなら同じ日は二度と巡って来ないから

というお話なんですが、深いと思いませんか?

クリスマスとかお正月とか誕生日とか、そんなこと祝う以前に人生って毎日が奇跡なんですよ。

 

 

だから、ただ暖炉の前に座ってコーヒーを楽しみませんか?

 

 

 

さて、本日のお話ですが

 

え?なぜ毎回話しかけるのかって?

それはお客様がラッキーだからですよ!!

ほんと、出来ることならあなたになりたいくらいです。

 

え?あ、ご注文なさるんですか。

コーヒー?

少々お待ち下さい・・・・・

 

冷蔵庫に豆を入れてるなんて本格的・・・ですか?

 

ああ、これは違うんですよ。

この中国製のインスタントコーヒー

冷やしとかないと、粉がゲル状にゲフンゲフン・・・。

ははは・・・なーんちゃって・・・。

 

お待たせいたしました。ブレンドコーヒーです。

 

 

では改めまして本日のお話です。

 

コーヒーのことはもう忘れて下さい。

大丈夫。そのくらいの量なら飲んでも大丈夫ですから。

 

今日のお話はこの『岩波 哲学・思想辞典』についてです。この分厚い辞典を適当に開いて、目を瞑ったまま指差した言葉の意味を私が辞典を読まずに解説します。真剣に解説いたしますが、もちろん直感に頼って解説いたしますので、内容を信じるかどうかはあなた次第です。

※正解は末尾に記載いたします。本当の正解ですのでどうか信じて下さい。絶対に絶対に大丈夫です。

 

ではやっちゃいましょう。

 

『批判的実在論

 

ぐぬうっ!! 

こ、これは・・・初回からこれは・・・

ある意味自分の才能が怖いですよ。

いいでしょう。やってやりますよ。

 

 

批判的実在論とは16世紀後半のフランスにおいてガンコー・デ・メッチャオコールが提唱した哲学思想である。当時のフランス哲学界においては実在論が主流を占めていたが、その内容は実際に目の前にあるものを指差して「〇〇は実在する」というだけで、哲学とは言い難いものだった。当時のフランス哲学界の混乱ぶりを題材にした芸術作品も多く、中でもイヤーン・ヴァカーンの『真顔で自分のヒジを指してヒザという人』−国立パリ・パリッパリ美術館収蔵–は国際的にも非常に評価の高い作品である。また、ヤッパ・ソージャンの小説『僕の左の人差し指は実在する』は主人公の無職の中年男性が、自分の左手の人差し指を右手の人差し指で指して「僕の左の人差し指は実在する」と叫びながらパリ中を走り回り、最後には「逆に右手の人差し指も実在する」ことに気付く作品だが、なぜか世界中で何度も映画化や舞台化をされている。そんなフランス哲学界の堕落にめっちゃ怒ったメッチャオコールは「本当に実在する?それ本当に実在するの?とりあえず一回疑ってかかろうよ」と言ったとされている。しかし、周囲からの風当たりは強く、メッチャオコールは「クラス皆で盛り上がっているのに一人だけ空気が読めない子」のような扱いを受け続け、不遇のうちに人生の幕を閉じた。なぜか現在でもメッチャオコールの評価が見直されることはなく、フランスにおいては人に向かって「メッチャオコール」と言うのは、中指を突き立てる以上の最大の侮辱であるといわれている。

 

 

 

いかがでしょうか。

 

当たらずとも遠からず、といったところでしょうか。

答え合わせが楽しみですね。コーヒー冷めちゃいますよ。

そんなチョビチョビ飲まずに・・・

コーヒーはイッキにいった方が安全ですから。

 

ん?おっと、もうこんな時間ですね。

閉店時間を30分も過ぎてしまいました。

早くコーヒー飲んで下さい。

え?帰る?そうですか。

どうしようかなこのコーヒー。

コップ洗うときに手についたり、目に入ったりするとゲフンゲフン。

 

ではお気をつけて。

それからお客様、今晩は絶対に鏡の前に立たないで下さい。

いいですか、絶対にですよ。わけは言えませんが・・・グエッ!!やめて

首をしめないでく・・・だ・・・さ・・・言います!いいますから。

 

今日お客様がお座りになった椅子なんですが、この椅子は

映画『コンスタンティン』にも登場した、シンシン刑務所で何人もの死刑囚を

地獄送りにした「電気椅子」なんですよ。だからこれに座ると邪悪なものが取り憑いて災厄を為すと言われておりまして。特に夜中に一人で鏡の前に立つと、あっち側に引き込まれると。実際にこの椅子に座らせた友人やらお客様やらが失踪したことが何度も・・・や、やめて下さい!!なにをしようと・・・

こここ、この椅子に座らせようとしていますね!!

 

ウワーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!

 

 

本年もよいお年を。

またのご来店をお待ちしております。

筆者

 

特別付録:批判的実在論ってどんな意味!?

 

近世の認識論は、デカルト以降、心的な観念から出発して外的な物的世界にいかにして至るかを論じ続けてきたが、批判的実在論もまた歴史の一コマである。心的な世界から発して物質的実在への推論を不可能と考える人々は、二元論的な発想を捨て、たとえば主観的観念論へ向った19世紀の終わりから20世紀初頭にかけての観念論の優勢はそれを示すものである。しかし、観念論に対する反動は、まず新実在論となって現れた。批判的実在論は、新実在論とほぼ時を同じうして出現したが、体系化は少し遅れた。批判的実在論は、客観的世界が知覚と独立に存在するという点では新実在論と軌を一にしていた。両者の差異は、心的な動きの範囲の理解にあり、経験はその中に対象自体を含むかどうか、という問いに対する答えにあった。批判的実在論は、心的世界の独自性を認め認意識的二元論をとったが、新実在論は、概して、認意識的一元論に傾いた。知覚の構造の理解については、新実在論は〈直接実在的 direct realism〉的であり、知覚は物自体を推論の媒介なしに直接に把握すると考えた。批判的実在論は、知るという我々の働きを、単に与えられたものに気づくということではなく、複合的な解釈の過程である、と考え、認識論に関して、観念論と直接実在論の双方に反対する。しかし、批判的実在論は、伝統的なロック流の〈表現的実在論 represen ta tionalism〉とも区別されるべきである。表現的実在論から、その主張の一つである、観念から出発して心の外にある対象へ推論するという不適切な議論を除くならば、その批判として成立した観念論も存在理由がなくなるというのが、批判的実在論の確信の一つであった。

 

以上『岩波 哲学・思想辞典』より抜粋

 

 

 

いらっしゃいませ。お好きな席にどうぞ。

初めまして。純喫茶ウミボウズ、店主のウミボウズです。当店は全席喫煙可となっておりますので、お好きな席にどうぞ。店内少々煙っておりますので、お足元には十分ご注意ください。

 客席のイスは不揃いですが、お好きなものにお掛けください。同じデザインのイスは1つとしてありませんが、これも当店の見所でして、どれも座り慣れれば中々に快適だと皆さんおっしゃいます。

メニューはブレンドコーヒーと気紛れサンドイッチのみです。どちらも値段分の味はしますからご安心ください。32円と54円(税込)です。

気が向いたときには私の面白トークが炸裂することもありますので、お客様のようにお一人様でいらっしゃっても全然、ぜんぜん大丈夫です。

 

純喫茶ってなんなんでしょうかね。

 

いきなりの店主トークです。

わかってますよ。暇で寂しいんですよね。

いやいやいや、わかってますから。とにかく座れ。話をきけ。帰ろうとするな。

 

では、改めまして。

純喫茶を経営していて今更なんですけど、純喫茶の意味知りません。ふわっとしたイメージしかないんですよね。ググれカスってお話ですけど、よく分からないものをイメージのみで進める楽しさってありますよね。ありますよねっ。

純喫茶なので不純喫茶でないことは確かです。店員はみんなパンツ履いてますし。まあ店員私しかいないんですけどwww

そんな感じで、熟考の結果、曖昧なおじさん達がまばらに集まって、薄暗くてタバコで煙った店内で、コーヒー飲みながら新聞読んでるのが純喫茶だということになりました。

 

発達障害ライフハックについて

 

店主でありこのブログの筆者である私ウミボウズは発達障害ADHD)持ちなのですが、このブログの内容をそっち方面に特化させる気はありません。なぜなら、発達障害ライフハックに関しては最強の競合が存在するからです。

 

syakkin-dama.hatenablog.com

何を隠そう、私自身も借金玉さんの大ファンで、このブログの熱心な読者です。そういうわけでこのキレイなブルーオーシャンを汚す行為は絶対にしたくないのです。

有名なブログなので発達障害当事者の方ならすでにご存知かも知れませんが、本当に面白いです。内容が非常に使えることはもちろん、文章が読みやすく面白いのですぐに引き込まれてしまいます。

今が辛い、生きているのが苦しいという当事者の方はこのブログを読むと勇気付けられるはずです。私もそうでした。同じ障害を持っていても、こんなにも刺激的な人生をしぶとく生き抜いている人がいる。

「やっていこう」という気持ちがもりもりと湧いてくる。そんな傑作ブログです。

 

お客様、お目が高いですね

それにしてもお客様、その椅子をお選びになるとはお目が高いですね。というか、それF-14トムキャットというジェット戦闘機の操縦席なんですけどお気は確かですか。いや、確かに置いとく私が悪い。ごもっともです。

ちなみにその座席なんですけど、座るとちょうど頭の上あたりに取手があるじゃないですか。そうですその黄色と黒の縞柄のやつですが、ちょっと持って軽く引っ張ってみていただけますか。そうです。そんな感じです。

ところでその取手なんですが、絶対に持ったり引っ張ったりしないで下さい。

本当に大変なことになります。 お客様の真上の天井に大きな傷があると思うんですが、その傷は...

 

おっと、もうこんな時間ですね

いけない。お話に夢中で閉店の時間を過ぎてしまいましたね。今更ですがご注文は何になさいます?wwwもう閉店ですけどwww

待って、怒らないで!叩くのやめて!やめて下さい!

 

こちらはテイクアウトのコーヒーです。お代は結構です。お店からのお詫びの気持ちですので。ちょっとコーヒーを入れ過ぎてしまって、熱々のコーヒーが紙コップのふちギリッギリなんですけどwwwお店片付かないのでそれもって早く帰って下さい。

やーめーてー!だから叩かないで!

 

もう、ほんと、またのおこしをお待ちしています。